せん妄の臨床指針〔せん妄の治療指針 第2版〕
日本総合病院精神医学会治療指針1
せん妄は、日常臨床で頻繁にみられる症候群であり、身体予後悪化の独立した危険因子のひとつである。従来一過性の病態と考えられていたが、一旦発症すると持続して身体予後や医療経済的予後、さらには認知機能に悪影響を及ぼすことが明らかになっている。しかし一方で、日常臨床でのせん妄発見率は低く、診断や治療が遅れることにより、より複雑な病態にいたることが指摘されている。高齢化が著しい現況において、せん妄はさらに増加することが自明な優先度の高い課題である。しかし世界的にも名だたる診療ガイドラインの内容は、現場の医療者のニーズとは程遠い感がある。このような問題意識から2005年に『せん妄の治療指針』が出版されたが、この10年間に様々なエビデンスが蓄積されてきた。それらのエビデンスと現場感覚との融合を重視しながら、システマティック・レビューも含めて、10年ぶりに大幅な改訂を行ったのが本書である。
日本総合病院精神医学会せん妄指針改訂班(統括:
八田耕太郎)編
定価 1,980 円(本体1,800円 + 税) 四六判変型(188mm×112mm) 並製 148頁
ISBN978-4-7911-0919-7〔2015〕
Contents
A.診断
B.予防
C.救急対応
D.治療
E.特定の病態におけるせん妄治療
付録
患者・家族向けのせん妄に関する説明
・順天堂大学医学部附属練馬病院6B病棟版
・広島市立病院機構広島市立広島市民病院版
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