社交不安症における認知行動療法
基礎研究から臨床実践まで
社交不安症の有病率は高く,認知行動療法における寛解率も40%程度であり,解決しなければならない多くの課題が残っている。本書は,社交不安症における認知行動療法の基礎研究から臨床実践まで,多方面からの新しい知見を余すところなく紹介する。近年では,心理ネットワークアプローチという新しい精神病理の捉え方や,プロセス・ベースド・セラピーという新しい治療アプローチが開発され,臨床心理学全般の研究動向が変化している。また,AIを活用した心理治療の研究も急速に進展している。社交不安症に悩む方々や,この分野の研究・臨床に携わる方々にとって,きわめて有意義な一冊。
野田昇太 監修
野田昇太、
西内基紘、
渡邉美紀子、
本田由美、
大川翔、 
加藤伸弥著
定価 2,860 円(本体2,600円 + 税) A5判 上製 192頁
ISBN978-4-7911-1168-8〔2025〕
 
 
 
 Contents
まえがき・謝辞 
第1章 社交不安症の歴史と疫学的特徴
第2章 社交不安症の精神病理(認知行動モデルの観点から)
第3章 社交不安症の精神病理(複雑ネットワークの観点から)
第4章 社交不安症のアセスメント
第5章 社交不安症における認知行動療法
第6章 社交不安症における第3世代認知行動療法
第7章 社交不安症に対する認知行動療法の実際
第8章 社交不安症における子どもの認知行動療法
第9章 社交不安の進化心理学的理解に向けて
第10章 社交不安症研究の展望 
 関連書