私の歩んだ児童精神医学の道
自閉スペクトラム(AS)上にいる私の精神医学と自閉症の歴史
自閉スペクトラム(AS)上にあると自認している精神科医がつづる著者個人の歴史、自閉症をめぐる歴史、精神医学の歴史。精神医学も、自閉症の診断概念も、時代の激動とともに揺れ動き、変遷してきた。そんな背景のなか、AS特性をもつ医師が児童精神科医の道を選び、どのような人生を歩んできたのか。医師となってから半世紀を超えた今、自身が歩んできた道程を振り返る。英国留学でのユニークな経験、PECS(絵カード交換式コミュニケーション・システム)を使った臨床など、興味の尽きない話題がちりばめられ、読み応えのある一冊。
門眞一郎 著
定価 2,970 円(本体2,700円 + 税) 四六判 上製 268頁
ISBN978-4-7911-1166-4〔2025〕
Contents
プロローグ
第1章 大学入学まで
第2章 大学生時代
第3章 病院勤務医時代
第4章 英国にて ──留学とローナ・ウィング先生──
第5章 児童精神科医始めました
第6章 児童虐待、ADHD、自閉症をめぐって
第7章 自閉症と薬をめぐる問題
第8章 自閉症 ──治療から支援へ──
第9章 自閉症とPECS
第10章 取り残された人たち
第11章 デジタル・デバイド
第12章 退職後 ──西陣麦酒の誕生──
第13章 少数派と多数派
エピローグ
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