発達障害のある学生を支援するプログラム・マニュアル
ともに「気づき」「学び」「成長」するために
本書は、発達障害のある大学生が自身の特性を理解し、大学生活をより良く送るための支援プログラムを紹介した実践的マニュアルである。ピア・サポートを中心に据えた計11回のグループワークを通じて、対人関係やコミュニケーション、就労準備といった日常的な課題に取り組む構成となっている。学生同士の交流によって自己理解を深め、支援を求めやすくする行動変容を促すことを目的としている。支援者が現場で柔軟に活用できるよう各回のプログラムの進め方をわかりやすく解説。家族プログラム用の資料も付録として収録されており、幅広い支援に活用できる。
ワークブック(別売)と併せ、多くの医療機関・支援機関の方々に活用していただきたい一冊。
太田晴久 監修
五十嵐美紀 主執筆・編集
横井英樹、
水野健、
川畑啓、
安宅勝弘、
丸田伯子、
川嶋真紀子 執筆・編集
定価 2,860 円(本体2,600円 + 税) B5判 並製 192頁
ISBN978-4-7911-1164-0〔2025〕
Contents
プログラムを始める前に
大学生プログラム開発の経緯
プログラムの概要とその効果
プログラム実施上の工夫
発達障害学生の特徴・学内支援
大学内でのプログラム実施 〜精神科医とファシリテーターの視点から〜
大学から医療につなげる
医療での大学生プログラム実施について
プログラム
第1回 学生生活での困りごとや対人関係の悩みを共有しよう!
第2回 発達障害とは?
第3回 自分の特性を知る
第4回 ピア・サポート
第5回 コミュニケーションとは?/上手な会話
第6回 関係づくり/アサーション
第7回 質問・相談する/ほめる
第8回 修学・就労について/報告・連絡・相談
第9回 自分の適性を知る/特性の伝え方
第10回 身だしなみ/外部講演
第11回 履歴書/模擬面接
発達障害をもつ学生グループ家族心理教室
第1回 発達障害(神経発達症)とは
第2回 接し方のコツ・関わり方のコツ
第3回 将来のために
関連書