初期分裂病／補稿（1996）(品切れ・オンデマンド販売)

分裂病の早期発見、早期治療を研究テーマとし、「初期分裂病」という臨床単位を提唱する著者の最新論文集。初期分裂病の更なる概念の確立を目指した力作が満載。

中安信夫著

定価 5,280 円（本体4,800円 + 税）　A5判　並製　288頁
ISBN978-4-7911-0331-7〔1996〕

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初期分裂病：概説

第1章 初期分裂病：いかに診断し，いかに治療するか？

「初期分裂病」とは？
いかに診断するか？
いかに治療するか？

第2章 初期分裂病の治療ガイドライン

概念と臨床像
治療

第3章 症例　初期分裂病

症例
解説

付表　初期分裂病症状リスト
―その定義，具体例，問い方―

症状補遺

第4章 自生と強迫―体験様式の差異とその臨床的意義―

旧来の分裂病症候群における強迫体験の位置づけ
異論の提出
自生と強迫の体験特性の比較

第5章 初期分裂病の陰性症状

―2症例にもとづく予備報告―
自験例の呈示
文献例との比較

第6章 内因性若年―無力性不全症候群についての一考察

―初期分裂病症状スペクトラムの一症候群として―
着想の契機
仮説設定とその論証
文献例による実証

表現差異

第7章 初期分裂病の表現差異―離人症，発作様不安，攻撃的

行動が前景化した3症例―
離人症が前景化した症例
発作様不安が前景化した症例
攻撃的行動が前景化した症例

第8章 自己危急反応の症状スペクトラム―運動暴発，擬死

反射，転換症，解離症，離人症の統合的理解―
自己危急的事態の概念の拡大
自己危急反応の症状スペクトラム
症状の目的志向性ないし合目的性―脱出と隠蔽

治療展開

第9章 初期分裂病とスルピリド―治療薬としての有効性と

分裂病の病態生理への示唆―
初期分裂病とは？
初期分裂病に対するスルピリドの有効性
分裂病の病態生理への示唆

第10章 緊迫困惑気分／居住まいを正させる緊迫感

―初期分裂病治療の標的について―
居住まいを正させる緊迫感vs．危急に備えさせる緊迫感
初期分裂病治療の標的として

第11章 二段階病理発生仮説から見た分裂病の再発／治癒と

再燃／寛解
分裂病の二段階病理発生仮説
分裂病の再発／治癒と再燃／寛解

附載　臨床精紳医学の方法

第12章 精神病理学における「記述」とは何か

Jaspers，K．の記述現象学に対する批判
記述現象学に関する筆者の見解
「仮説―検証的記述」による分裂病症候学

第13章 臨床診断基準に求められるもの

―初期診断と疑診―
DSM－?｡（－R）に対する筆者の批判とDSM－?｢
臨床診断基準に求められるもの

第14章 虚飾と徒花―「精紳病理学vs．生物学的

精神医学」に寄せて
虚飾と徒花
精神病理学に対する批判
生物学的精神医学に対する批判

精神科臨床の狭間で

中安信夫 著

補　統合失調症症候学

中安信夫 著

初期統合失調症（新版）

中安信夫 著

統合失調症の病態心理

中安信夫 著

反面教師としてのDSM

中安信夫 著