PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、震災や交通事故、犯罪、虐待などによって心に大きな傷を抱える病として知られています。阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件などの災害や事件で被害に遭われた方々の多くがPTSDを発症し、専門家による心のケアがなされました。2011年3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震でも、今後の心のケアの必要性が求められています。本特集では、PTSDの概念や基礎知識、治療法に関するものをまとめています。
ブレインスポッティングは、クライアントの視線の位置を一点に定めることで脳に直接働きかけ、トラウマ記憶の心理的な処理を進めていく画期的な治療法である。技法の全体を学べる最適な入門書。
災害精神医学の先駆けとなるテキストブック。災害後急性期のメンタルヘルス支援、災害前の備え、災害に伴う精神疾患の治療など幅広い問題を、実践に重きをおいて体系的に書き起こしている。
持続エクスポージャー療法(PE)では、適切な実践を重ねることでPTSD患者をトラウマ体験の苦痛から解放することを目指す。本書は特に思春期・青年期の患者を対象としたPE実践ワークブックである。
持続エクスポージャー療法(PE)は、 PTSD治療法の中でも効果が高いことで知られる。青年期ならではの成長過程の困難にも注意しつつ、10代のPTSD患者にPEを用いる際の必読治療マニュアル。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)をテーマにした15編と対談を収載。PTSDの概念と背景の解説、さまざまな症例を通した診断と治療の試み、脳のメカニズムの仮説などを盛り込み、さまざまな視点からPTSDとは何かを見つめなおす。
日本のPTSD治療にも大きな影響を与える、持続エクスポージャー療法(PE)。現在、エビデンスのあるPTSDの治療法の中で最良とされるPEの解説と治療原理を、具体例の提示とともにわかりやすく紹介。
社会不安障害、PTSDへの認知行動療法について、世界の第一人者が日本で行った講演とワークショップで紹介・解説したものを解説付きで翻訳収録。日本の認知行動療法に大きな影響を与える一冊。
生還した生徒たちは、どんな心の傷を負い、どのように回復したのか。その軌跡をケアの視点から追う。医療・福祉・教育などの様々な現場で、被災者や被害者、遺族の支援に携わっている全ての援助者に捧げる書。
EMDRは、わが国でもトレーニングが重ねられ、心の傷への治療有効性がますます認められるようになった。本書では、現在、各専門分野で活躍中の臨床家らによるEMDRの試みを、元国立小児病院でのケースを中心に詳しく紹介。
強迫性障害とPTSDについて、精神科医及び臨床心理士に向けた治療者向けの内容が充実。最後の章に、治療を受ける際の手引き書として患者さん向けのマニュアルを収録。