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薬物依存研究の最前線 (1999)(品切れ)

薬物依存研究の最前線
行動薬理研究会のメンバーによる最先端の知見を三部構成でまとめた。薬物依存に関する基礎研究の現段階での成果、「嗜癖」として精神病理学的に広い枠組みから捉えなおされる臨床研究の進歩や、治療関係機関の役割への提言ほか、多角的に論じた。回復施設に携わった臨床心理士からのセルフヘルプ活動の報告、依存症者の体験記も含む。
加藤信、鈴木勉、高田孝二編著
定価 4,070 円(本体3,700円 + 税) A5判 並製 212頁
ISBN978-4-7911-0402-4〔1999〕
品切れ
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Contents

第1部 基礎研究の進歩

第1章 薬物依存の形成機序 高田孝二,鈴木 勉 
1.序   
2.薬物報酬効果発現の脳内機序――中脳辺縁系におけるドパミン神経伝達   
3.薬理遺伝学的検索   
第2章 中枢興奮薬による精神障害の生物学的機序 氏家 寛 
1.はじめに   
2.これまでの研究   
3.最近のトピックス   
4.まとめ   
第3章 大  麻 藤原道弘,三島健一 
1.はじめに   
2.構造,生合成および代謝経路   
3.大麻によって発現する動物の異常行動   
4.カンナビノイド受容体   
5.内因性リガンドアナンダミド2―アラキドノイルグリセロール(2―AG)   
6.おわりに   

第2部 臨床研究の進歩

第4章 薬物乱用・依存の歴史と現状 和田 清 
1.はじめに   
2.薬物乱用の歴史   
3.ここ数年何が起こっているのか?   
4.今後への危惧   
第5章 薬物依存と精神療法 斎藤 学 
1.精神療法と「癒し」   
2.自助グループと霊的成長   
3.薬物依存概念の解体と近代精神療法   
4.精神療法を補完する薬物療法   
第6章 薬物乱用者に対する専門病棟の役割 平井愼二 
1.はじめに   
2.薬物乱用者の特性と対応法   
3.各特性に対応する機関と精神科医療の役割   
4.薬物依存者に対する入院治療   
5.地域における専門病棟の役割   
6.おわりに   

第3部 セルフヘルプの発展

第7章 薬物依存症回復施設における取り組み 加藤 力 
1.はじめに   
2.ダルクとは   
3.ダルクの問題点とその取り組み   
4.セルフ・サポート研究所における取り組み   
5.今後の課題   
第8章 薬物依存症の体験から
1.ある女性薬物依存者の体験   
2.シンナー依存症からの回復   
3.マリウァナヘロイン覚せい剤   
第9章 薬物依存研究の展望 加藤 信,山本経之,安東 潔 
1.はじめに   
2.薬物探索行動   
3.退薬症候群   
4.薬物性精神障害   
5.動物実験の新しい視点   
6.薬物乱用防止とその対策   

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