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こころのくすり 最新事情

こころのくすり 最新事情
心の病の治療に用いる向精神薬の最新情報を、登場の背景や精神医療の事情を絡めてドラマチックに紹介。話題のSSRIやアルツハイマー病治療薬、最新の分裂病や躁うつ病の治療薬、新薬の開発、製薬業界の裏事情、治療に果たす薬の役割などについて、現状と展望をわかりやすく示す。医療・看護や福祉に携わる方だけでなく、病に悩む当事者や家族の方々にとっても興味深く、ためになる1冊。
田島治著
定価 1,980 円(本体1,800円 + 税) 四六判 並製 160頁
ISBN978-4-7911-0414-7〔2000〕
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Contents
向精神薬による薬物療法の過去と現在

変わりつつある精神医療と向精神薬
近代の精神医療の変遷
DSM-IIIの登場と新クレペリン主義の台頭
こころの薬のトピック
 不安とうつの治療薬をめぐる最近の話題
-SSRIブームとRIMA-
スマートドラッグにご注意を 
脳に作用する薬,向精神薬とは 
不安の治療薬 
うつ病の治療薬 
SSRIの登場 

新しいMAO阻害薬RIMA-社会恐怖症に有効か

 精神分裂病の薬物療法の最近の進歩
-クロザピンとそれを追う非定型抗精神病薬-
 クロザピンの登場 
 クロザピンの再評価と難治性分裂病に対する有効性 
 非定型抗精神病薬の開発-安全なクロザピンを求めて 
 分裂病の新たな生物学的仮説を求めて
  -NMDA受容体機能低下仮説 
 遺伝子研究の臨床応用-各種受容体遺伝子の多型性と治療反応性 
 新薬開発と薬物療法の課題

新薬開発への期待と不安

単なる薬から統合的なセラピーに 
 バイオサイコソーシャルモデルでこころの薬をみる
EE-家族の感情表出と分裂病の再発予防が教えるもの 
バイオサイコソーシャルモデルで各種の治療アプローチをみる 
バイオサイコソーシャルモデルからみた薬の役割 
リハビリテーション-復権,最後に残されたもの 
 抗精神病薬の有効性とその証明
-RCTの論理と倫理-

薬の効果はどのようにして確かめられたか

抗精神病薬の有効性と症状評価尺度 
 ルカ効果
-耕されるこころの病のマーケット-
こころの病のマーケットと消費者のニーズ 
こころの薬は効く-うつ病の場合とコクラン共同計画 
パニックに効く 
強迫や衝動性,過食に効く 
慢性のうつにも効く-気分変調症の場合 
 抗うつ薬の時代の薬ののみ合わせとチトクロームP450
-その1-
アメリカのSSRIブーム 
強迫スペクトラム障害とセロトニン 
薬の相互作用と肝臓のチトクロームP450 
抗うつ薬の時代の薬ののみ合わせとチトクロームP450
-その2-
 心電図のQT延長とtorsades de pointes-死に至る不整脈 
 チトクロームP450-特に3A3/4を介した危険な薬ののみ合わせ 
 3A3/4酵素の自己誘導により酵素活性が高まる
  -カルバマゼピンの場合 
 薬歴管理と薬ののみ合わせ 
 リチウムの謎
-躁うつ病の秘密を解く鍵-
躁うつ病を生きる 
リチウム登場の歴史 
リチウム療法の実際 
リチウムを追う新しい気分安定薬 
 エビデンスを売れ
-話題のアルツハイマー病治療薬を探る-
アルツハイマー病 
アルツハイマー病の病理とアセチルコリン低下説 
タクリンの失敗とドネペジルの登場 
 プラセボ効果の呪い
-壁にぶつかる新薬開発とアメリカ新薬事情-
期待の新薬開発の挫折 
今アメリカで話題の薬 
競争が激化する精神病の治療薬

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