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こころのライブラリー (02)

赤ちゃんのこころ

--乳幼児精神医学の誕生

赤ちゃんのこころ
乳幼児精神医学とは、赤ちゃんと親の関係を対象として、いくつもの分野がコラボレートする精神医学である。本書には、この活動を概観できる貴重な鼎談のほか、赤ちゃんのこころについてのすぐれた論文を収載。少子化社会といわれるいま、社会全体で子育てを支援してゆくための必読書。
清水將之他著
定価 1,320 円(本体1,200円 + 税) 四六判 並製 136頁
ISBN978-4-7911-0445-1〔2001〕
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Contents
乳幼児精神医学という新しい道  清水將之 

 最初の衝撃  
 赤ちゃんを観る  
 親と子  
 現場では  
 なぜ、乳幼児精神医学か  
座談会 乳幼児精神医学をめぐって  清水將之 渡辺久子 橋本洋子 
 乳幼児精神医学の誕生  
  戦争の影響  
  独立した領域の誕生  
  国際組織の育ち  
 乳幼児精神医学の現場では  
  母親と赤ちゃんの関わり  
  スタッフの専門性  
  母性と父性  
  母親をそっと支える  
 スタッフをどう育てるか  
  求められる感性  
  赤ちゃん観察  
  観察するだけ、のつらさ  
  スタッフのメンタルヘルス  
 障害の告知をめぐって  
  インフォームド・コンセント  
  カンガルーケア  
  蘭かタンポポか  
 治療の現場では  
  主役は母親と父親  
  現場に入る術  
  布教の術  
  フィンランドの場合  
 子育てvsフェミニズム  
  床上げの伝統  
  家族の姿  
  フェミニズムを問う  
  これからの女と男  
  ジェンダーとして  
  母親の焦り  
 これからどうするか  
  地球は兄弟  
  出会いから始まる  
  心を取り戻す乳幼児精神医学  

乳児はどのようにして外界に関わるか――その実証的研究  古澤{頼}雄

乳児の生態的自己  
乳児の対人的自己  

  文 献  
子どもの「障害」を親に話すとき
   ――「先天異常」の場合を中心に  玉井真理子 
はじめに
ダウン症の告知に関する先行研究から  
告知をめぐる「試論」
   「知る権利」の尊重  
   「医学的妥当性」と「患者家族にとっての適切性」  
   母親における「二重の対象喪失」  
   障害受容プロセスにおける「夫婦間の正の相乗効果」  
   親の会の紹介を含めた継続支援の必要性  

マタニティ・ブルーと母子関係  堀口 文 
 マタニティ・ブルーの症状  
   マタニティ・ブルーの症状は  
   新生児及び乳児に対する母親の反応  
   産褥うつ病の児への影響  
   産褥うつ病の母乳保育  
 治療法  
   マタニティ・ブルー  
   産褥うつ病  

  文 献  
乳幼児精神医学における虐待
  ――母親への治療的援助を中心に  鈴木廣子 
 症例紹介  
  〔症例1〕  
  〔症例2〕  
 考察 

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