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星和書店
今月の新刊 next

黒澤明の精神病理 増補版

黒澤明の精神病理 増補版

映画、自伝、自殺未遂、恋愛事件から解き明かされた心の病理

柏瀬宏隆、加藤信 著
四六判 並製 308頁  ISBN978-4-7911-0750-6〔2010〕
定価 2, 625円(本体2,500円)

世界的な日本映画界の巨匠・黒澤明。彼の映画や自伝を精神医学的に分析すると、そこには、極めて興味深い精神病理と性格傾向が見えてくる。そしてそれは、映画史に残る男性的でスリリングな傑作を生む原動力でもあった。果たして彼の精神病理とは一体何だったのか? 芸術作品から作者の心の病理を鋭く解き明かした本書は、映画ファン、黒澤ファン、精神科医ならずとも興味深い。黒澤明生誕100年の今年、新たに3章が加わり、装いも新たに甦る。

アメリカ こころの臨床ツアー

アメリカ こころの臨床ツアー

アメリカ:精神医学・心理学臨床施設の紹介

丹野義彦 著
四六判 並製 248頁  
ISBN978-4-7911-0751-3〔2010〕
定価 1,785円(本体1,700円)

前書『ロンドン こころの臨床ツアー』(2008年、星和書店)のアメリカ編。臨床心理学者である著者が、ニューヨーク、ボストンなど7都市の精神医学や心理学の施設、大学のキャンパスなどについて、実際に足で稼いだ情報を紹介している。メトロポリタン美術館から「ミシュラン」三ツ星のハーバード大学まで…、従来のガイドブックとは一味違うアメリカを見せてくれる。アメリカの医学や心理学の実態、歴史などの入門書としても楽しめる一冊。

  雑誌の最新号 next

精神科治療学 増刊号
定価6,195
月刊 精神科治療学 第25巻増刊号

今日の精神科治療ガイドライン

ここ5年間で、アスペルガー症候群やADHDなどの発達障害、II型双極性障害、非定型うつ病、レビー小体病といった数多くの話題や進歩があった。また新しい世代の抗うつ薬や抗精神病薬をはじめとする精神科治療薬もわが国で相次いで承認され、おおむね出そろった。認知行動療法が脚光を浴びるようにもなった。このような変化を踏まえ、現時点での精神科治療の最前線をまとめた。執筆陣は、5年前の増刊号「新 精神科治療ガイドライン」から大幅に入れ替わり、新たな視点で執筆されている。現時点における精神科治療のガイドラインとして必携の書。

精神科治療学
定価 3,024
月刊 精神科治療学 第25巻10号

特集: 若年性認知症に対する精神科の役割

働き盛りに発症する若年性認知症は、本人の社会的役割と家族へ与える影響が非常に大きく、社会的関心が急速に高まっている。老年期認知症とはまったく異なるさまざまな問題が内在し、いまだ十分に医療・福祉・行政が対応しきれていない。この病態への精神医学的対応はどうあるべきか?どのような連携や社会資源の利用、地域での生活基盤の確立が必要なのか?いままさに精神科医療関係者はこの問題を適切に理解し役目を果たすことが求められている。本特集では、第一線でのサービスに直結する対応・対策の記載を試みた。若年性認知症の理解と実践のために必読の特集。

臨床精神薬理
定価 3,045
月刊 臨床精神薬理 第13巻11号

特集: 新たな抗精神病薬paliperidone徐放錠への期待

新しい抗精神病薬paliperidone徐放錠のすべてを紹介。OROS剤型によるプロフィール、薬物動態学的特徴、脳内動態特性、治療ゴールからみた期待、全臨床試験成績、座談会による平易な紹介後、実際に使用した先生の実感を症例報告6編にまとめた。

精神科臨床サービス
定価 2,310
季刊 精神科臨床サービス 第10巻4号

特集:「リカバリー」再考:生きがいを支援する

精神障害の領域で重要なキーワードとなっている「リカバリー」。本特集ではリカバリー概念を歴史的に整理・検証するとともに,当事者・支援者が「それぞれのリカバリー論」を展開,さらにSST,心理教育,ストレングスモデル,WRAP,当事者研究など,リカバリーを促進しうる支援技術が紹介されている。「リカバリー」の本質を理解し,実践に活かすうえで,欠かせない1冊。

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こころのマガジン

またまたお疲れさま
お疲れさまです

と電話に出るなり言われることがあります。以前にも書きましたが、朝、顔を合わせたとたんに「お疲れさま」と言われるのは、もう珍しくもありません。私の知っているコンピューター会社では、全員と言っていいほど「お疲れさま」をいいます。人と目が合えば「お疲れさま」、電話に出れば「お疲れさま」、乾杯するときも「お疲れさま」と「お疲れさま」が飛び交っています。もうこうなると、〈疲れる〉という意味はなくなって、単なる挨拶記号になっているのでしょう。そのうち「お疲れさま」の英訳は、Hello、イタリア語訳はProntoと言うことになるでしょうか。言葉が意味するものが薄れて、単なる発音になっているのでしょう。ちなみに当社では「お疲れさま」は使わないようにしようと言うことになっています。

いらっしゃいませこんにちは、 いらっしゃいませこんにちは

という掛け声が、コンビニやショップに入ると聞こえてきます。 オウム返しのように独特な言い回しで店員さんがこの言葉を繰りかえします。心をこめて「いらっしゃいませ」と言うのではなく、「いらっしゃいませ」と「こんにちは」の間に間があるわけでもなく、あたかも口笛を吹いているかのように、ただただ繰り返しています。 ぜんぜん、心のこもっていない言い方です。これほど何度も繰り返されると、この言葉の意味は、なくなってしまって、単なる音になっているのだと思います。何しろ、人の顔を見て言うのではなく、作業をしながらこの言葉を発しているのですから。

大阪出身のタレントが、大阪弁で「アホ」とか「おまえアホか」とテレビ番組の中で繰り返し言っています。東京で、「おまえは阿呆だ」と言われたら、むっときますよね。きっと大阪では、アホが阿呆の意味を失って、単なるつなぎ言葉になっているのでしょう。

1000円からでよろしいですか

と、レジでお金を払うとき、よく耳にするようになりました。 支払うときに、 カードを出すと、このカードからでよろしいですか?と聞かれます。このカードで 支払いたいからカードを出しているんですが。 980円です、と言われて1000円札を出すと、1000円からでよろしいですか? 1080円ですと言われて、1000円札と100円玉で1100円をだすと、1100円からでいいですか、と聞かれます。最近、とてもよくこう言われます。それで、先日 630円の支払いの時、100円玉6個と10円玉3つを出しました。630円でよろしいですか、と言われるかと期待して。さすがこの時は、何も言わずにレジにお金をしまっていました。マニュアルにそのように聞けと書いてあるのでしょうか。不自然なコミュニケーションが頻繁にみられますね。

先日、赤ワインのもつ成分が、海馬に影響を与え、認知症を予防する、という報道がありました。毎日、1〜2杯、赤ワインを飲むと記憶力が低下しないそうです。そろそろヌヴォーが出てくる季節になりました。赤ワイン好きには、大変ありがたい研究結果でした。 ただしあくまで1〜2杯だということです。なみなみの1〜2杯ではなく、200ml以内のことだと思います。  
星和書店のヌヴォーも、まもなく出来てきます。あくまで記憶力維持のために、乾杯(お疲れさま)。

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