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星和書店
【ワークショップのご案内】
  • 7ヶ国語に翻訳され、世界中で50万部以上読まれている『境界性人格障害=BPD』の著者ランディ・クリーガーが来日、講演会とワークショップを行います。 →詳細・お申込み
  • 認知療法家として著名なシャーロン フリーマン(Sharon Freeman)の名著CBT in Nursing Practice の翻訳出版にあわせて、2日間の看護のための認知療法のワークショップを行います。→詳細・お申込み
【新聞で紹介されました!】

5/29〜/30読売新聞朝刊くらし欄「医療ルネサンス」の“シリーズこころ 境界性人格障害”記事中に、「マンガ境界性人格障害&躁うつ病REMIX」の著者たなかみる先生のインタヴューが掲載されました。
→5月29日掲載分
→5月30日掲載分

【中国語で出版されます!】

ベストセラー「マンガお手軽躁うつ病講座」が中国語でまもなく出版されます。

こころのマガジン
  今月の新刊 next

まんが うつと向き合う

ユング心理学を用いたカウンセリング

本書は、抑うつ状態で治療を受けた著者が、カウンセリングの場面でくりひろげられた夢を介して行われた治療を、マンガという著者自信に備わったすばらしい表現手法によって描きだしたものである。

北 洋子 著 [執筆協力]大住 誠、森本 章
定価
2,415円(本体2,300円)
A5判 並製 212頁 ISBN978-4-7911-0670-7〔2008〕

まんが うつと向き合う

強迫性障害・聞きたいこと知りたいこと

強迫性障害の体験者による強迫性障害克服のための対処法。身近なことをテーマに、実践的でわかりやすい克服法を紹介。Q&A以外に、強迫性障害の多くの事例が非常に分かりやすく紹介されている。

田村浩二 著
定価
1,470円(本体1,400円)
四六判 並製 136頁 ISBN978-4-7911-0669-1 〔2008〕

強迫性障害・聞きたいこと知りたいこと

下坂幸三 摂食障害の家族面接技法〈DVD〉

初回面接とその質疑応答

摂食障害の精神療法の第一人者であった故・下坂幸三の面接技法を伝える唯一の映像である。 臨床に携わる方々が、精神療法的な家族面接を学ぶことが出来るように、画質と音質を改良して、絶版になっていたVHSビデオから新たにDVDとしてリニューアル。

製作:クボタ心理福祉研究所
定価
4,725円(本体4,500円)
DVD収録時間90分  ISBN 978-4-7911-0671-4〔2008〕

摂食障害の家族面接技法〈DVD〉

強迫性障害の研究(9)

第9回OCD研究会を収録。
《セッション I 》治療反応性
《セッション II 》OCDの臨床的特徴と多様性
《セッション III 》行動療法、病態生理ほか
《話題提供》OCD治療について─薬物療法反応性をめぐって─
《特別講演》Allen Frances: Issues in the Diagnosis of OCD

OCD研究会 編
編集代表:大野 裕、上島国利
定価
2,940円(本体2,800円)
A5判 並製 176頁 ISBN978-4-7911-0665-3 〔2008〕

強迫性障害の研究(9)
  雑誌の最新号 next
精神科治療学
定価 3,024
月刊 精神科治療学 第23巻6号

特集: 元々どういう人だったの?―生活史とパーソナリティへの着目―

精神疾患一般の診療において生活史や病前のパーソナリティを考慮することは,操作診断が普及した今日においても,適切な診断と治療をするうえで十分有用と考えられる。この特集タイトルは,どこの病院の症例検討会でも共通して使われる質問に由来する。各原稿は執筆者各自の臨床を踏まえた,バラエティに富んだ魅力ある「読み物」となっており,示唆に富む。

臨床精神薬理
定価 3,045
月刊 臨床精神薬理 第11巻7号

特集: 最強のエビデンスをめざして―今後の臨床試験への提言

米国国立精神保健研究所が助成している大規模臨床試験の代表的な4つの研究プロジェクトに関して特集した。展望において、無作為化比較試験におけるpublication biasとsponsorship bias について解説。特集では、CATIE、STEP- BD、STAR*D、TADSの概略と成果、またわが国における今後の臨床試験の課題と、いま最も必要とされている臨床研究への提言も紹介した。

臨床精神薬理
定価 1,680
季刊 こころのりんしょう a・la・carte 第27巻2号

特集: EMDR…トラウマ治療の新常識

本誌でEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)を,「これは奇跡だろうか!」と紹介してから10年。今やPTSDのみならず,ボーダーラインや発達障害の領域でもめざましい治療効果を発揮し,心理療法のあり方そのものをダイナミックに変革しようとしています。 本特集ではさまざまな疑問に答える50のQ&Aや座談会など多方面から,「奇跡を確実に,安全に起こす治療法」として,再びEMDRの魅力と可能性に迫ります。


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一見は百文にしかず

 出版社は、印刷された文字によって、読者とコミュニケーションをとります。写真をつかったり、DVDなどの映像を使うこともありますが、これは、文章で分かりづらいところを補いたい、という意図があると思います。しかし写真があれば分かりやすいと編集者が思い込んでしまうと、文字で正確に内容をつたえようという考えがあいまいになってしまうこともあります。

 専門書や実用書などでは、正確に内容を分かりやすく読者に伝えることが重要です。小説や文学的作品、芸術などの出版では、分かりずらいところが、議論の種となる場合もあるでしょう。人によってどう読むか、作者はこういうことを言おうとしたのではないか、など、評論家の活躍する場所を与えてくれます。

 私の友人が料理に挑戦しました。料理などあまりしたことのない素人です。レストランで食べた料理、新鮮なアスパラガスにソースオランディーズがかかっていた料理がすごくおいしかったので、それを作ってみようと料理の本を買ってきて、それを見ながら作り始めました。ソースオランディーズというのは、マヨネーズを暖かくしたようなものです。オイルの代わりに澄ましバターを使います。本には、鍋に少量の白ワイン、レモン汁、塩、胡椒をいれて火にかけて半分くらいになるまで煮詰める、そこへ卵黄を加えてよくかき混ぜ、弱火にかけながら澄ましバターを加えて混ぜます、と書いてあります。写真もたくさん印刷されています。結果は、トロッとしたソースではなく、スクランブルエッグが出来てしまいました。

 私たち編集者がこれを聞くと、その原因はよく分かります。料理には素人の編集者か、料理人以上に料理を知っている玄人編集者かどちらかが担当したのでしょう。コックさんがこれを作っているところを写真に撮ります。コックさんは、白ワインを煮詰めたら鍋をガスから少し離して熱を冷まし、そこへ卵黄をいれ、それを火にかけたりはずしたりしながら卵黄が固まらないようにかき混ぜてバターを乳化させていったのだと思います。素人編集者には、そこがわからず、玄人編集者には、あまりにも当たり前のことだったのでしょう。コックさんたちは、料理を作るとき、編集者に細かく説明しないことが多いのです。理屈ではなく感覚で料理をしているからでしょう。料理の本に塩何グラムと書かれていますが、コックさんが塩は何グラム、なんて言ったりしません。コックさんが塩を振るときに、その下にさっと紙を差し込み、紙の上に落ちた塩を編集者が量って、何グラムと書いています。料理書の場合、読者が失敗したからといって、そう大きな問題にもならないでしょう。時には、電話で文句を言ってくるくらいかも知れません。

 私たちの出版物でも、気をつけなければならない点です。なれない編集者は、分からないことだらけだけど、きっとみんなは分かっているのだと思い、ベテランは、専門用語の羅列に心地よい満足感を感じ、非常に分かりづらい本になってしまうということもあります。編集者は、板ばさみ状態にいるものです。読者代表として著者にリクエストし、著者に代わって著者の利益を守り、読者からの質問に答え、攻撃の矢面にもなる、という2面性をもっていると言えるかもしれません。

 日本では、阿吽の呼吸というように、あまり細かい説明がなくても、大筋を理解することが大事である、とされてきたようです。若い人たちの会話を聞いても、そのグループに属していなければ、何のことかまったく分かりません。「あれがさあ、そうでしょ、ほんとう、あいつちょうむかつく」なんていう会話を電車の中でよく耳にします。日本人が書いた英語では、主語がなかったり、主語が一致していなかったりすることがあります。例えば、薬を投与することで、痛みが軽減される、という文章が By prescribing the drugs, the pain is alleviated.と英訳されていることがあります。意味は分かるのですが、主語が一致していないので、英語の文章としては、いい文章ではないでしょう。

 印刷された文字によって正確にわかりやすく内容を読者に伝えられること、が編集者にとって大事だと思います。話し言葉よりも写真よりも映像よりも、正しく理解してもらえる文章を心がけたいと思います。百聞よりも百文、一見よりも百文。

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