認知療法・認知症
痴呆症が認知症と病名変更になってから、もう1年以上たつのでしょうか。すっかり一般の方にもこの病名は浸透したようです。最初は、痴呆が認知に変わるので、痴呆=認知となり、すごく違和感がありました。一般の方には、認知療法が痴呆療法と間違われるのではないかと、そのことをこの欄でも書きました。
日本認知療法学会が今月開かれましたので、それに向けて、数冊、認知療法関係の新刊を出版いたしました。当社では、新刊が出ると、朝日新聞と読売新聞の一面の下に広告を出すようにしています。費用もかなりかかるので、どのような広告がいいのか、タイトルをどうレイアウトするか、説明の広告文はどうするか、いろいろ検討しました。
以前は、限られたスペースにできるだけたくさん文字を入れなければもったいないとばかりに、びっしりと文字を入れ込みました。そのうち気がついたのですが、どうもそれだと目立たず、他の広告の中で埋もれてしまっていました。
最近では、余白もデザインのひとつで、余白が多いほど、他の広告との対比で目立ってくる、ということがわかりました。広告料がかなり高いので、1文字あたりの金額もかなりになるため、他の出版社は、やはりかなり多く文字を入れています。
見ると、黒いなあ、と感じます。その中で、白いスペースの多い広告は結構目立ちます。でも、こうすると、説明文はほとんど入れられません。タイトルをど〜んと載せるのが中心になります。最近ではインターネットを利用されている方が多くなり、詳細はネットで見ていただければと、URLを一番下に印刷しておきます。
今月のせた新聞広告も余白の多い説明文の少ない広告でした。認知療法全技法ガイド、というタイトルを見て、認知症の本だと思って、購入した方が 結構いたようで、返品したいけどというお電話をずいぶんといただきました。もちろん快く返品依頼に応じました。
以前心配したことが現実になってしまいました。認知症となったのは、最近のことで、当社が認知療法入門を出版したのは17年も前のことです。今後は、広告にも、少々説明をつけようかと思案しているところです。
当社では、郵便やメール便などによる広告宣伝をここのところ止めております。本の内容によっては、そんな宣伝物を送ってもらっては困るという読者の方もいらっしゃいます。
そこで、新聞や当社発行の雑誌などに広告するのと同時に、インターネット経由でメールをお送りさせていただいたり(もちろんご許可をいただいた方やお申し込みをいただいた方にですが)、ホームページを充実させるよう努力しております。
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