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「精神科治療学」賞「臨床精神薬理」賞のお知らせ


 精神科治療学では2006年(第21巻1号〜12号)に掲載された研究報告,臨床経験,総説の中から原則として1編を選び,第3回「精神科治療学賞」を贈ります。選考にあたっては,原著性を重視します。2007年3月に本誌上にて発表する予定です。
 受賞者には賞状と副賞として賞金が贈られます。

「精神科治療学」編集委員会

 
臨床精神薬理では第9巻1号より第9巻12号に掲載された投稿論文を対象に優秀論文を選定し、「臨床精神薬理」賞を贈ることになりました。投稿論文の中でも原著論文、症例報告、総説が選考の対象となり、「特集論文の公募」への投稿も含まれます。
 受賞者には賞状と額、副賞として賞金が贈られます。

「臨床精神薬理」編集委員会


  学会の移り変わり

各学問領域には、それぞれ学会があります。どのくらいの学会があるのか、その数を数えたことはないのですが、医学の領域だけでも、すごい数です。学会と名のつくものだけでなく、関連する研究会などが、年に1回総会を開くので、毎日どこかでいくつもの会合が開かれているという状況です。精神科の領域に限っても、いや、精神科の領域においては、特に多くの研究会や学会があります。当社のホーム頁に載せさせて頂いている学会情報を見ても、この5月だけで18件もあります。
その数は、私どもが出版を始めた30年ほど前は、とても少なかったです。 各学会の雰囲気、状況も、今とはまったく異なっていました。30年前というと、現在活躍している若手精神科医がまだ医学部にも入っていなかった頃のことです。 この領域で中心となるのは日本精神神経学会という学術団体ですが、そのころは、この学会があると、患者さんの団体が押し寄せてきて、先生方を詰問したり、全共闘といわれていたグループの間での派閥争いがあったりで、とても学問を話し合うというような状況ではありませんでした。今ではあまり聞きなれない言葉である反精神医学という言葉が流行語ともなりました。レインとかサスとかクーパーなど、外国の精神科医が、精神病は社会が作った病気だ、という内容の本を書き、それが訳されて、よく売れていました。Anti―Psychiatryの著者のクーパー先生が、来日して、学会で講演をするというので、私も聴講にいきました。ところが、登場したクーパー先生は、すっかり酔っ払っていて、ごろごろ横になってしまって、とても講演をするという状態ではありませんでした。
このような状況でしたので、いくつかの小規模な研究会が新たに作られてきました。 精神療法や精神病理に関心のある先生方が集まって、研究会を作ったり、という感じで、沢山の集まりができ、どれもがとても熱気に満ち、活況を呈していました。
30年前と比べると、精神科の世界も本当に様変わりです。以前は、閉鎖病棟から開放病棟へ、病院らしくない精神病院、鉄格子をはずそう、などが重要なテーマでしたが、今ではこのようなテーマの学会発表は見かけなくなりました。脳の研究が進み、それに基づいた新しい薬物が登場し、治療者の関心もより生物学的な研究へと移ってきました。 患者さんの団体である全家連でも、総合失調症は、脳の病気である、という見解をとっています。
先日、福岡で日本精神神経学会が開かれました。30年前の学会とは比べられないほど、多くの先生方がご出席になられていました。若い先生方も大勢見かけます。沢山の研修プログラム、分科会、など、充実した学会になってきました。話はアメリカに飛びますが、5月20日から、トロントでアメリカ精神医学会総会が開かれます。当社からも編集者が出席するので登録したところ、驚いたことに、いろいろな製薬メーカーから、どんどんDMが送られてきます。日本でもそうですが、アメリカでは、学会があると、その会場の周りのホテルなどで各製薬メーカーが研究会やシンポジウムを行います。そういういろいろな案内が、学会に出席の登録をすると、学会ではない各企業から送られてくるのです。学会と各製薬企業との協力関係を垣間見せてもらいました。アメリカでは、個人情報保護法は、あるのでしょうか。

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